「人見知りです」とおっしゃる方は多いです。
しかし、「人見知り」からといって、相手にリードを求めるのは傲慢な態度です。
今日はデート3回目で怒りだしてしまった女性のエピソードをお伝えします。
ある時、40歳の入会希望者の方と、ホテルのラウンジでお待ち合わせする機会がありました。
私のほうはブログなどで顔を出していますが、お客様のお顔はわかりません。10分ほど前から、待ち合わせ場所に立ちきょろきょろと方々にアイコンタクトをしてみましたが、そこはお待ち合わせの方が多く、見つけられませんでした。
しばらくすると、一気に混雑が収まり、私と、少し離れた場所に立つ女性の二人のみになりました。
「あ、あの人かな」と、思ったのですが・・・。
女性のほうは、ぼんやり前を見つめたままピクリとも動こうとしません。その位置から視線を送ってみても、一向に目が合いません。
「ああ、声をかけてほしくて待っているんだ」と、すぐわかったのですが・・・
同時に、
「この程度のことで、自分から人を探そうともせず、声もかけられない人は婚活が厳しいかも」
と感じました。
「相手にやってもらおうと思っている」。40歳で相手任せの考え方をしている人は、難しいと。
しかし、お話をしてみたら純粋で感じのよい女性でした。40代から結婚する人はほんの数%であること、しかし自分から動く人はご縁をつかんでいくことをお話しました。
待ち合わせの時のあなたの態度もダメとお伝えすると「はい、わかりました。婚活、頑張ります」とよい返事。
そして、何人かお見合いが成立し、ある方とデート3回目まで進むことになりました。
ところが、デートが終わって彼女から怒りのメールが届きました。
「今日、3回目だったのに、相手からは結婚に関する話が全く出ません!私は何のために会いにいったのでしょうか!」
と。
え?そこで怒っちゃう?と思ったのと、「ああ、やっぱりこういう考え方の人なんだ」と思いました。
結婚の話がしたかったら、自分から切り出せばいいだけ!!ですよね。なぜ、相手が切り出さないといけないのでしょうか?
それ、「人見知り」じゃなくて「傲慢」です。
傲慢な人、というと、ズケズケと自分の意見を押し通したり、強引に進めたり、ワンマン社長をイメージする人も多いと思います。
しかし、そうではなく
「自分の思い通りに人を動かそうとする人。自分の思い通りにならないことに腹を立て、いらだつ人」
のことです。
この女性は、一般的におとなしい人と言われ、争いごとも好まないのですが、人に自分の気持ちを伝えようとしません。
自分の気持ちを言えない為、「自分が相手に合わせているという」感覚のほうが本人は強いからです。
そして、思い通りにことが運ばないと、キレてしまう。
「わたしはこんなに合わせてあげているのに、なんで相手はそんなに勝手なの!!」と怒ります。
それが傲慢です。ですから、恋愛自体の数もすごく少ないですし、40年近く生きても誰からもプロポーズされません。
40歳だぜ。もうちょっと社会で勉強していないかい?どこかで頭打ったことなかったかい?
「わたしたち、デート3回目だよね。お見合いで出会ったんだし、どんな結婚生活を望んでるとか、ちょこっとお話したいんだけどいいかなぁ?」
「これまで、いろいろお話してきて、私は楽しいなって思ってるよ。〇〇君はどうかなあ」
「なんで結婚したいな、って思ったの?」
などなど、素直に自分の気持ちを伝えたら未来は違ったかもしれません。
相手に嫌われるかも?うん、嫌われていいと思うわけね。
だって、この程度のことで自分のことを嫌ってくる人とは結婚までたどり着けないし、そんな人に時間を使っていてももったいない。
マクロビオティックの世界では、最大の病気を「傲慢さ」だととらえています。
病気であるし、人生を不幸にする根源です。
「自分の気持ちを言えない」という自分の勇気のなさは最大の傲慢さではないでしょうか。
プライドが高い、傷つきやすい、その性質で生きていくしかないのだから、プライドが打ち砕かれ、傷つくことも覚悟しよう。
ではズケズケと「あなたのココが嫌。直して」と自分の気持ちを言うことがいいですよ、とは言っていません。
相手の「ここが嫌」と感じること自体が、傲慢ですよね。傲慢の反対は謙虚さです。
自分の気持ちを言わず、相手の「ここが嫌」と言い続けて、一生独りぼっちでいるか、
自分の気持ちを伝えながらコミュニケーションを図り、謙虚に相手を受け入れ、家族を作るか。
ごくわずかな一歩でも、自分の内面を変化させ、行動を変化させていった方々がご成婚しています。