石塚です。こんにちは。
「相手男性とLINE交換したらすぐ、ため口でびっくり!なんだか幻滅してしまって、会うのが億劫」
というご相談をお受けしました。
半分は「まだ親しくないのにタメ口にされた」ことへの嫌悪感で、半分は「そんな風に男性を減点方式で見てしまう自分の至らなさへの落ち込み」ということで、前向きな気持ちで交際を進めていくにはどうしたらいいのかということでした。
恋愛の初期段階って「打ち解け」と「丁寧さ」のバランス感覚ってほんと重要ですよね。最初の進め方は双方探り探りです。
まだ親しくない男性から、急速に距離を縮められているような気持になると、警戒してしまうし、「軽んじられているかも」「大切にされていない」という気持ちになってしまう、あるあるですよね。
以前も、「男性からいきなり江頭のスタンプで返事がきた」と、ちょっとムッとしてしまった女性がいて、「そうよね、男子って面白いと思ってそういうの使うけど、女性からすると「私たち、そんな冗談交し合う親しい仲なんだっけ?」と思うよね」と。私はバカウケてしまいましたが、ムッとする気持ちも共感できます。
人は誰もが「自分にもっともやりやすい方法」でコミュニケーションを取ろうとします。
私も多くの会員さんと接していますが、結論を先に言う人、自分からは話さず話の聞き役で最後に大事なことを言う人、逆に質問攻めの人、本当に人それぞれで、「コミュニケーションの仕方」っていろいろあるなあと感じます。
最初っからLINEがタメ口、という人はLINEではタメ口の「コミュニケーション」が一番やりやすいと感じている人なのでしょう。
結婚相談所からも「最初はお友達付き合いからスタートしてね」ということは言われているでしょうし、「友達づきあい」の定義がLINEでタメ口なのかもしれません。
ポイントは、相手は決して「急に距離をつめよう」「軽んじよう」「俺のが上」という気持ちで接してきているのではないかも、というところです。
それが単に、本人に心地よいだけ、なのでしょうね。
つまり、「LINEでタメ口で話したかったんだな」で、それ以上でも以下でもないのです。
逆に言えば、「距離を詰めようとされている」「軽んじられている」「下にみられている」と感じる気持ちは、受け取る自分自身の反応のしかたであるということですね。
初対面でのタメ口LINEに「いい」「悪い」の絶対的正義があるわけでなく、丁寧さを感じずに不快に感じる人もいれば、親しみやすさや親しく感じてくれていることへのうれしさを感じる人もいるでしょう。
自分自身が、やりやすい、親しんでいる反応のしかたが「丁寧に扱われないことにムッとすること」といえるかもしれません。自分自身はそう感じてしまったんだな、なんで不快だと感じたのかな、とそれはそれで認識しておくとよいかもしれません。
あなた自身の反応の仕方にも「いい」「悪い」があるわけではありません。
ただ、デート相手に対してイラっと、ムカッとなんで男はこんな変な奴しかいないんだと思う人生と、「ああそういうコミュニケーションを取りたい人なんだ」とイラっとしないムカッとしない人を減点しない人生も、どちらもありますね、ということです。
どちらがいいかはご自身で選択できますよ。
年を取って丸くなった、という人が多いのは、人生経験を経て「他人との違いにイライラしなくなった」ということだと思います。「そういう人もいるねえ、以上」と受け止める、生きる上での技術かもしれませんね。
さて、とはいえ、自分自身にとって居心地の悪いコミュニケーション方法を取られたら、相手に変えてもらうのも手です。
「タメ口が苦手で、もう少し親しくなってからでも構いませんか?」
「まだタメ口でお話できる気持ちになれなくて、私からは敬語でお話していいですか?」
とご提案してもいいと思います。理解してもらえたらラッキーくらいの感じでサラッとお伝えしてみましょう。
相手のコミュニケーション方法を受け入れるか、自分は居心地よくないと伝えるか、二つに一つしかありません。もやもやと「失礼な奴だ」「合わない」と相手をよく知りもしないまま切り捨てることのほうが、本当にもったいないです。
恋愛初期は、ほんの少しのすれ違いからギクシャクしてしまいがち。
乗り越えるヒントになればいいなと思います。