横浜の結婚相談所 婚活サロンブーケトス石塚です。こんにちは。
お見合いのしすぎで結婚できない?
婚活初期の人が勘違いしてしまうことに、お見合いをしすぎて失敗しまうことがあります。
「自分が結婚できなかったのは、出会いがなかったから。だから出会いを増やそう」
「素敵な人と巡り合うのは確率なんだから。分母をまずあげなくては。」
と思っていませんか?
「量」を増やすのは、大事ですが「量」にとらわれすぎて失敗してしまうケースもあるのでご注意ください。
選択肢が多いと、選択したくなくなる心理
「ジャムの法則」
実は、選択肢が多いと「選択を回避する」ことが心理学でも証明されています。
1995年にコロンビア大学に所属するシーナ・アイエンガー教授により発表されました。
あるスーパーでジャムの試食販売を行いました。テーブルAには6種類のジャム、テーブルBには24種類のジャムを置きました。
試食が多かったのはテーブルBの24種類のジャムの方ですが、6種類のテーブルAのジャムを購入した人が10倍多かったのです。
この結果から「人は選択肢が多すぎると一つのものを選ぶのが難しくなり、選択すること自体をやめることもある」という心理作用が発見されました。
婚活における「ジャムの法則」
婚活でも全く同じことが言えます。
(1)2人から1人、気に入ったほうを選ぶ。
(2)20人のうちから、1人、気に入った人を選ぶ。
と比較した場合、(1)のほうが断然に選びやすいのはおわかりいただけるのではないでしょうか?
婚活で「6種類のジャム」の場合
では(1)のパターンを見てみましょう。
(1)の場合は、土曜日はA君、日曜日はB君との予定を入れ、双方と週1回デートをしていきます。
A君と会っているときは、A君はいいなと思い、B君と会っているときは、B君をいいなと思っています。
「選べない」「わからない」「決め手がない」
のですが・・・その日々は何か月、何年も続くわけではありません。
カフェでのおしゃべりや、公園デート、夜のお酒デートや、丸一日の日帰りデートを重ね、
雨が急に降ってきたのを笑いあったり、思い通りにならない大渋滞を一緒に過ごしたり、
ふとしたすれ違いから誤解が生じたのを二人で話あったり・・・
ある日突然、気づく時が来ます。
「あ、私はA君が好きなんだ。A君には自分の深い内面も安心して見せることができる」
「私、A君とこれからも一緒にいたい!結婚したい!真剣交際に行きたい!」
と、結論が出ます。
24種類のジャムのテーブルに行ってしまった場合
次に(2)のパターンを見ていきましょう。
まず、20人とデートしていくということがすでに非現実ではあります。
ランチ、お茶、ディナーと、1日3人と会っても8日間、全員と会うのに1か月はかかりますね。
そして、2回目のデートも週1は無理で、「2週間後にしましょう」「3週間後にしましょう」と間が空いていきます。
A君と会えたのも2週間ぶり。
今回も、次の予定があるので、ランチのみの2時間で解散予定です。
2週間前に会いましたが、その直後はいいなと思ったのですが、前回何を話したかも忘れ同じ話や質問を2,3度してしまいます。
夜にはB君とデートがあるし、翌日にはC君、D君との予定も入っています。
A君と会っていても、集中力も持たず、気ぜわしく、「早く決めなくちゃ」と思います。
会話がそれほど得意ではないA君とは会話が途切れ、沈黙が訪れてしまいます。
焦って、まだ二人には早い結婚の話題(子どもが何人ほしいという話や)を切り出してしまいます。
A君はちょっと引いた様子で、A君からの質問や話題がなくなっていきます・・・。
次の予定を聞かれることもなく、デートは解散。
「失敗したな」と思いつつ、「まだB君がある」と、B君のデートに臨みます。
B君は、社交的、明るくて反応も良く、何より顔がタイプ!
女性慣れしていて「かわいいよね」「モテるでしょ」と上手に挟んできて、すごく楽しい!
とても盛り上がったのですが、B君と次のデートは互いの予定が合わず、3週間後になってしまいました。
その間に、連絡頻度が落ちてしまいました。
けれどまだ、C君が・・・。
とそうこうしているうちに、誰もいなくなってしまいました。
過去の交際終了画面を開いたら、3分の1の人にハートマークがついていて「競り負けた」ことを知ります。
しかし、すでに20人とお見合いや交際を終了しているので、次は基本的にそれ以外の人から選んでいかなくてはいけません。
もしかしたら、今までサラッとお会いして断ってきたその中に運命の人がいたかもしれませんよね・・・。
お見合いを多くしてしまう人の心理
さて、(2)のパターンに陥ってしまう人の原因は「焦り」と「見る目のなさ」と「慣れ」です。
1.焦り
振られてしまったら、お見合いや交際予定がなくなったら、スケジュールが空いたら
不安になる!時間を無駄にしている気がする!と予定を詰めすぎてしまいます。
物理的に一人一人との時間を確保していけません。
2.見る目のなさ
次に、人を「見る目のなさ」です。
たくさんの人と早い段階で比較しなくてはならなくなった結果、わかりやすい良さに飛びつき選択を誤ってしまいます。
顔だタイプだ、ノリがよい、合わせてくれる、持ちあげてくれる、などなど。
よいところを過大評価してすぐに熱してしまい、自分で勝手に相手の人となりを決めつけてしまいます。
交際が安定したころ「あれ?こんなはずでは」と思うことが多数です。
人は案外複雑な内面を持っていたりするものです。
なお、見る目を養うのは数十年かかることです。
見る目を養う努力よりも、カウンセラーや第3者の意見を聞くことがおすすめです。
3.最も危険な「慣れ」
最後に「慣れ」です。
婚活初期は、お見合いやデートにフレッシュな気持ち、一期一会の気持ちで臨みます。
ですが、何回もお見合いをすると新鮮味もなくなり、緊張感もなくなります。
人から見たら、なれなれしい、図々しいと思える態度に繋がっているかもしれません。
緊張感でいっぱいいっぱいながら頑張ってくれている、その頑張りに人は心を動かされます。
適当に”こなして”いれば「いい人だと思うけれどまた会いたいとまで思わない」
と、ときめきを感じさせない出会いになってしまっているかもしれません。
ある会員さんで、お見合い前にいつも「人生最後のお見合いに行ってきます!」と口にされている方がいました。
冗談めかして言ってくれるのですが、すごく大事なアファメーションですよね。
お見合いのしすぎはいい結果を招かない
さて、お見合いのしすぎはいい結果を招かないということをお伝えしてきました。
お見合いの適切な量とは一般的に、お見合いの平均データが役に立つと思います。
半年で成婚する成婚者さんは、お見合いは4,5回。週に一人、約1か月がお見合い月間です。
そこから約半数(2人程度)と、週1回デートを重ね、4回から8回目くらいで真剣交際に行くか決めます。
そのペースを参考に、自分のスタイルを作られてください。
もちろん、相手の気持ちもありますから、交際終了し「ゼロ」になることもあります。
でも、相手としっかり向き合った経験は無駄にはなりません。
本当の相手と出会うための、必要なステップです。
「ゼロ」になってしまってから、また10人ほどお見合いを申し込んでみましょう。
そこで、一人二人OKをもらえたらまたお見合いはストップで、その方たちとお会いしてみましょう。
お見合い相手としっかりと時間を重ね、お互いを知っていくこと。それが「量」よりも大事だとお分かりいただけるかと思います。
繰り返しますが、もっと良い人はいません。
プロフィールは次々と素敵な人が登録されていきますが、あなたのために時間を割いてくれる人はごくごく少数なのです。
人と向き合い、どう関係性を作っていくか、がポイントです。
ステキな出会いがありますように。
最後までお読みいただきありがとうございます。